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【当会顧問】
リンパ浮腫セラピスト育成講座講師 廣田 彰男(医師)
2008年リンパ浮腫治療のための弾性着衣および重症化予防に対して保険適用がなされて以来、治療としてのリンパドレナージを含めた浮腫治療に多くの医療者が関心を持つようになりました。
リンパ浮腫以外の浮腫は多くの場合その原疾患の治療が優先されます。しかし、原疾患を治療しても浮腫は改善できないことも多く、その対応に苦慮することが多くあります。浮腫疾患の代表であるリンパ浮腫の治療では患肢挙上に加え、リンパドレナージ、弾性着衣による圧迫、圧迫下の運動、スキンケアなどのいわゆる複合的理学療法が行われています。この医療行為は他の浮腫にも応用可能なため、対症療法として広く行われるようになってきました。しかしながら、このような方法はこれまでの医療にはなかったため、医療者自身がリンパドレナージ育成校などで新たに勉強し修得する必要が生じています。
リンパ浮腫治療を対象とした育成校は増えましたが、より幅広く浮腫疾患およびケアを学べる場は多くはありません。一般社団法人THAC(Tender heart and care)医療従事者研究会は広い視野からの教育を目指しています。代表の呉照美、主任講師の瀬戸治およびそのスタッフはすでに一般社団法人ICCAで実績を積んでおり、当会の講座はそこから移行したものであるため、充実した教育内容が期待出来ます。
2016年4月からは新たにリンパ浮腫診療について保険適用範囲が拡がり、この分野での需要は増すものと考えられます。
私は顧問として一般社団法人THAC医療者研究会の今後の活躍および発展を祈念するものである。
【副代表・理事】
リンパ浮腫セラピスト育成講座 主任講師 瀬戸 治(鍼灸・あん摩マッサージ指圧師)
Jリーグや社会人野球などでスポーツトレーナーを務める。
2002年 医療リンパドレナージ協会講習上級を修了後、リンパ浮腫の専門クリニック「広田内科クリニック」に勤務。以来、医療機関にてがん患者さまのリンパ浮腫のケアに携わる。
2010年 リンパドレナージ先進国であるドイツに渡り、医療徒手リンパドレナージセンターにてハンス・プリチョウ氏に師事、帰国後国内で多くのリンパ浮腫関係スクール等で講演・講師活動を行なう。
2016年 呉照美と共に一般社団法人THAC医療従事者研究会を設立。
現在、THAC認定リンパ浮腫セラピストの育成にあたる傍ら、広田内科クリニックにて年間700名余りのリンパ浮腫ケアを行っている。
技術のみならず「患者さまを第一に考えた生活指導」には定評がある。
【著書】
・看護師・理学療法士のためのリンパ浮腫の手技とケア(学研メディカル秀潤社・廣田彰男監修)執筆
・たった「5秒」のむくみとり!ストレッチ(青春出版・廣田彰男著)監修
【ビデオ】
自分で出来るSelf LymphDrainage美しくなる セルフ・リンパドレナージ(廣田彰男監修)実技指導
リンパ浮腫セラピスト育成講座開催にあたり
リンパ浮腫に対して、2008年弾性着衣等が保険適応されました。また、2016年度よりリンパ浮腫治療が保険適応になり、医療従事者セラピストの重要性はさらに増しました。しかし対応できる医療施設・セラピストはまだまだ不足しているのが現状です。
そのためには臨床に即応できるリンパドレナージセラピストが必要です。そこで、リンパ浮腫治療の第一人者である広田内科クリニックの廣田先生をはじめ、諸先生方のご指導のもと、セラピスト育成講座を開催いたします。また、定期的に技術向上の場を設け、最新の情報提供を行っていきます。ぜひ、皆様の学びの場としてご活用ください。
【当会代表理事】
産科ケア講座・スキル講座主任講師 リンパ浮腫セラピスト育成講座講師 呉 照美(看護師・助産師)
フェルデンクライス・メソッド講座特別講師 武井 正子
乳幼児から高齢者まで幅広く 運動による健康・体力づくり、研究、各地に出向き、実践指導も行っている。傍ら、健康運動指導士、スポーツプログラマー、中高老年期運動指導者、介護予防運動スペシャリスト、高齢者の健康づくり推進員などの養成に関わってきた。
昭和60年代にモーシェ・フェルデンクライスの著書に出会い、自己開発型の学習法に関心を持ち、イスラエルから来日したドロン・ナボン氏からフェルデンクライスメソッドの指導を受け始める。平成7年、日本最初のフェルデンクライス・ティーチャーズトレーニングに参加。平成11年、国際フェルデンクライス連盟(IFF)フェルデンクライスメソッド指導者資格を取得し、日本フェルデンクライス協会の設立に関わる。平成12年から同協会会長として、全国各地を廻り、フェルデンクライス・メソッドの紹介・普及活動を行っている。
「悠々クラブ」「福祉ネットワーク・いきいき長寿」「中高年のからだとこころをほぐす フェルデンクライス健康法」などNHKテレビにも出演し、ユニークでわかりやすい指導には、定評のあるところ。
乳幼児の発達講座特別講師 石田 房枝
小児歯科医として臨床で50年、子どもの口に関わる中で時代の流れと共に虫歯が減った反面、不正咬合が増加している事を危惧し、歯の土台となる顎骨に着目し、出生直後からの発育を調査する。
「口の健康には、特に生後1年が非常に大きなカギを握っている。お腹の中から立ち上がるまでの育ちが大切」との考えから、2008年「赤ちゃんから学ぶ会」を立ち上げ勉強会を重ねる。
2014年「赤ちゃん歯科ネットワーク」と名称を変更して、現在歯科医のみならず、小児科医・産科医・助産師・歯科衛生士・栄養士など、他職種との連携と学びを共有する活動を行う傍ら乳児を持つ親を対象にした離乳食教室を開催している。
乳幼児の発達講座特別講師 金 俊煕
大学卒業から不正咬合の予防のため、鹿児島大学歯学部歯科矯正学講座で伊藤学而先生に師事して口腔の発達を研究してきました。口腔機能の問題は不正咬合に直結します。矯正歯科医として口唇口蓋裂児を新生児から診ることで、哺乳・離乳期である1〜2歳までの口腔機能を如何にきちんと発達させるかが鍵であることがわかってきました。したがって、今日の不正咬合の劇的な増加は「離乳の進め方」の問題でもあるのです。さらに、食の乱れ、家庭での「しつけ」の問題にもつながっています。
「子どもを育てるのは食から」ということをお話ししたいと思います。
皆さんはまっすぐな正しい姿勢が、元気に働くために大切だと思っていませんか。しかしよく自分の体に聞いてみれば、まっすぐな正しい姿勢は疲れない姿勢でしょうか。
「健康」とは定義がなかなか難しいものですが、
少なくとも「体が楽」ということではないでしょうか。
三軸修正法は辛いことを我慢して鍛えると健康になるという常識に異議を唱え「楽な姿勢で楽をすることこそが健康の原理だ」という非常にシンプルな視点から発想した健康法です。
私は、医師になって10年目にボイタ療法に出会いました。それまで小児科、脳神経内科でたくさんの障害のあるお子さん達や障害児教育でどの子も発達する可能性を追求していた故河添邦俊先生、保育を子どもたちの発達を保障する重要な事業だと力説し、全国にその素晴らしい保育を広めた故斉藤公子園長と出会い、子ども達の発達を支援することの重要性を感じてきました。
子ども達への早期治療を求めてボイタ療法を学び、実践する中でそれが早期のみならず重症なお子さん達にもとても優れた治療法であることを患者さんたちから学びました。
私自身も2012年に脳梗塞を発症しましたが、ボイタ療法を受けることで回復し再び診療出来るようになりました。
ボイタ療法の素晴らしさを多くの方に知っていただきたいという思いと共に、発達に関する正しい知識を持ったコメディカルの方たちが増え、親子に正しい知識の普及や支援がされるようになることを願っています。
今回はボイタ療法の姿勢反応の中から、一般的な健診などでも用いられているものについて解説します。また、医師以外の方にも出来るアプローチの方法についてもお伝えしたいと思います。
「こども園との口腔育成への取り組み」
早くて産休明けの生後 9 週の赤ちゃんから 6 歳過ぎまで、長い子では 8 時間以上、活動生活のほとんどの時間 を園で過ごしている子ども達にとって、日々の保育は口腔育成へどのような影響があるでしょうか。検診の際に口 腔内の状態から日常生活や保育の状況を読み解き、歯科的保育的問題を共有しあい、歯列や顎骨の健全な発育飲 食、嚥下、発音、呼吸など様々な口腔機能を健全に発揮できるように無歯期から卒園まで支援したいと思う歯科の立場からは、保育士とともに“ゼロ歳から園で過ごすと健全に育つよ”と胸を張って言いたいものです。
入園したばかりの園児によくみられる“飲めない、噛まない、寝ない、遊べない”などの困り事に対し、大人を 信頼し安心した園生活への配慮、基本的生活リズムの構築、年齢に適した生活動線の確保、年齢に相応した身体 能力の育成、その子の今の心身の状況に合わせた保育が日々実践され、更にう蝕や不正咬合に対しても歯科検診時のアドバイスを積極的にとりいれてくれて、保育者の対応のおかげと思われる反対咬合の改善、年長時に過蓋咬合がいない年も経験することがあります。
口腔マッサージやベロタッチをしていたら食塊をゴックンできるようになった!
離乳食の食材をもっと大きくして前歯でかじる機会を増やした!
うつ伏せ寝の口腔への悪影響を聞き、あおむけ寝の習慣化に取り組んだ!
日常保育においてもっと散歩を多くとりいれることにした!
上記のようなこれまで経験できたことをご紹介させていただきます。
「日常生活の中で口腔機能や形態を健全に育むためどのような支援が有効か?」
「保育環境や保育歴など咬合育成に影響を及ぼす因子など」
現代社会の子どもたちにとっての口腔育成に必要なことをともに考える場になればうれしいです。